7/00.4.8/本番◎路上日記・その72000年4月8日 公演の日。路上でおこったいろんなこと、感じたすべてのことを踊りに詰め込もう、と思っていた。 しかし、この日私は最初から踊ることに逃げ腰だった。 私はただおどれればいい、ホールで、しつらえた場所でやることに疑問を感じる、ともっともらしいことを言ったりしていたが、ようは自分の踊りに自信がなかったのだ。 誰がなんと言おうと、これがわたしのおどりです、といいきっておどりきる覚悟が自分の中になかった。 案の定、評判は悪かった。そしてそれが自分自身の力不足からきていることをなかなかみとめようとせず、お客の好みにあわなかったんだろう、など、いろんな外的要素のせいにしようとしていた。 おどることに集中しきれていなかったことに気がついたとき、くやしくてたまらなかった。 全ては自分の心弱さ故。せっかくおどる場所が用意されていて、それを観ようとしてくれる人たちがいて、一緒にやってくれる人たちがいたのに、その人たち全員に失礼なことをした。 そして、またおどろうとおもった。お どってもおどっても、きっと同じ後悔を繰り返すだろう。 でも、そのさきにある景色がどうしてもみたいのだ。 だから、私はおどる。 自分自身の弱さと向き合いながら。 |